競輪祭レース展望

今年最後のGI「第67回・朝日新聞社杯・競輪祭」が、小倉競輪場を舞台に11月19日から24日までナイターで開催される。グランプリに出場する選手が決定する大一番。寬仁親王牌の行方にもよるが、熾烈な賞金争いからも目が離せず激戦必至の6日間になる。
ビッグ戦線をリードしてきたのは近畿勢だ。今年2冠(全日本選抜、高松宮記念杯)の脇本雄太、オールスターでGI初制覇の寺崎浩平が好調。ウィナーズカップを制した古性優作は落車に苦しみながらも賞金争いで上位に付け、共同通信社杯でビッグ初優勝の南修二も存在感を増した。一枚岩にまとまる近畿勢が優勢だ。
関東勢はダービー王に輝いた吉田拓矢と獲得賞金1憶円超えの眞杉匠がグランプリ当確。南関勢は安定感抜群の郡司浩平が賞金でのグランプリ出場を決定的としており、賞金争いでボーダー付近にいる深谷知広や、S班死守に燃える岩本俊介らと好連係を見せたい。中四国勢は清水裕友、松浦悠士が太田海也や犬伏湧也とラインを組み復活を期す。新山響平が主力の北日本勢や、タレントぞろいの九州勢も虎視眈々と頂点を狙う。
推奨選手
菅田 壱道
宮城・91期・S1

競輪祭は18、24年とナイター6日制になってから2度優出と好相性。今年はGI戦線で存在感を放っているだけに得意バンクで一花咲かせるか。
浅井 康太
三重・90期・S1

3月ウィナーズカップ、5月名古屋ダービーでファイナル進出と高いレベルで安定。18年の競輪祭以来7年ぶりのGIタイトルを射程に入れる。
石原 颯
香川・117期・S1

5月名古屋ダービーを2連勝で勝ち上がるなど、一線級が相手でも力負けすることが減ってきた。近況のパワーアップは顕著で台風の目になる。
地元ピックアップ
園田 匠
福岡・87期・S1

9月当地FI戦を制するなど地元戦に懸ける思いは誰よりも強い。気迫を前面に押し出し、円熟味を増したシャープな差し脚で突っ込んでくる。
小川 勇介
福岡・90期・S1

決め脚の精度がアップし後半戦は安定した成績を残している。昨年の当大会は一次予選2走目で痛恨の失格を喫しただけに、リベンジに燃える。
北津留 翼
福岡・90期・S1

地元を代表するスピードスター。9月までに昨年の勝利数を上回る21勝を挙げており好調キープ。ホームバンクで悲願のGⅠ制覇を叶えたい。
女子王座戦レース展望

絶対女王に君臨する佐藤水菜が大本命だ。今年は女子初のグランプリスラムを達成し、名実ともに最強の称号を手にした。女子王座戦を勝てば年間GⅠ全制覇。圧倒的なパワーで新たな記録を打ち立てる。1強時代に待ったをかけるのは人気と実力を兼ね備える児玉碧衣。賞金争いで2位に付けるが勝ってグランプリへの思いが強い。磨き上げたスピードで佐藤に真っ向勝負を挑む。賞金争いは3位の久米詩、同4位の尾崎睦は安全圏とみるが、ボーダー付近が大激戦。追いかける坂口楓華、梅川風子、山原さくらは予断を許さない。賞金ランク圏外にいる、昨年賞金女王の石井寛子や、実力者の石井貴子、超新星の仲澤春香は優勝しなければグランプリ出場は果たせない。
ガールズ推奨選手
児玉 碧衣
福岡・108期・L1

クラシック準決勝では先まくりを放ち、佐藤水菜に今年初の土を付けた。何度も名勝負を繰り広げてきた最大のライバルを最高の状態で迎え撃つ。
尾方 真生
福岡・118期・L1

5年連続グランプリ出場へ正念場。今年のGIでは苦戦を強いられたが、地元のラストチャンスで気合がみなぎる。渾身の一撃で強敵撃破へ。
![第67回朝日新聞社杯競輪祭[GI]](images/common/head.png)







